楽してうまい味噌汁を作る──コデラ総研 家庭部(21)
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Target この記事の主なターゲット
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- 一人暮らしの人
- 味噌汁を手軽に作りたい人
- 家庭で料理をする人
- 味噌汁の作り方に興味のある人
- 日本の伝統的な料理に興味がある外国人
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Point この記事を読んで得られる知識
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この記事を読むと、忙しい生活を送る中でも簡単に美味しい味噌汁を作る方法について学ぶことができます。具体的には、インスタントの味噌汁に頼らずに、煮干しを使って出汁を取る方法や、味噌の風味を最大限に活かすために調理中の温度管理が重要であることが説明されています。味噌を溶く際に火を止めるタイミングや、適切な温度で味噌汁を提供することで、風味を損なわずに美味しさを保つ方法も解説されています。また、ミソ汁に香りを加える吸い口として、新鮮な小ネギを使う工夫も紹介されており、小ネギをプランターで育てる簡単な方法に触れています。これにより、食卓に新鮮な味わいを添えるコツを身につけることができます。このような工夫を通じて、味噌汁を美味しくするための家庭的で実用的な知恵を学ぶことができるでしょう。
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Text AI要約の元文章
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tech
楽してうまい味噌汁を作る──コデラ総研 家庭部(21)
テクニカルライター/コラムニストの小寺信良さんによる「techな人が家事、子育てをすると」というテーマの連載(隔週木曜日)の第21回(これまでの連載一覧)。今回のお題は「楽してうまい味噌汁を作る」。
文・写真:小寺 信良
一人暮らしを始めたときから、どういうわけか夕食に味噌汁は欠かせない存在となった。実家では味噌汁は朝のもので、夜は出たり出なかったりといった調子だったので、これは明らかに一人暮らしをし始めてからの習慣である。人が作った夕飯のときに出なくても特に文句は言わないが、少しさびしい。自分で作るときは、ご飯と味噌汁は必ずセットである。
どこでそういう習慣が生まれたのかなと記憶をたぐると、どうも会社で店屋物を取ったときの思い出が深く作用しているようだ。テレビの仕事をしていた当時、当然のように夜は徹夜だった。したがって昼食夕食夜食と、すべて会社で店屋物を取ることになる。当時赤坂界隈には24時間営業の喫茶店がいくつかあって、夜中の2時3時でも温かい食べ物を注文することができた。
定食だ丼物だといろいろあったが、味噌汁が付いてくると妙に嬉しかった。たとえそれがお湯を入れるインスタントものであっても、イソイソとポットのお湯の残量を確認したりしたものである。単に炭水化物をかき込むだけの食事に潤いを与えてくれる、ちょっとしたゼイタク。たかだか追加料金にして100円ぐらいのものなのだが、これがあるとなしでは全然違う。そんなことから、晩飯には何か汁物がないと落ち着かない体質が出来上がったものと思われる。
自分一人ならインスタントで済ませるところだが、子供を育てているとそういうわけにもいかないので、毎回いろんな具材で味噌汁を作っている。ダシひとつとっても、以前はダシの素をパッと入れて終わりだったのだが、なんだか物足りなくて、最近はいつも煮干しから取っている。普通は煮込む30分前から水につけておかなければならないので、仕込みに時間がかかるのだが、いい方法を見つけた。
ペットボトルに水を入れ、そこに煮干しを10尾ほどいれて、一晩冷蔵庫に寝かしておくのだ。これなら作るときにその中身を鍋にどばーっとあけて、すぐ調理が始められる。そのとき、明日の分のダシとして、またペットボトルに煮干しを仕込んでおく。この無限サイクルで、手間なくおいしい煮干しのダシが楽しめる。
味噌汁づくりに一工夫
以前、味付け時の温度管理の理由として浸透圧の話をしたが、味噌もまた同様である。具材が煮えたらいったん火を止め、微妙に温度を下げつつ味噌を溶く。味噌は高温で煮続けると風味が飛んでしまうので、味噌を溶いたあとは煮立たつ直前で火を止めておく。
人はそもそも、100度に沸騰したものは飲めない。人間の味覚は、体温±25度以上で温度による刺激を受けるのだそうである。したがって味噌汁は、62度~70度ぐらいが飲み頃と言える。温度が低いと、味噌の塩分だけを強く感じてしまい、味が濃く感じてしまうので、食べ始めの温度管理は重要だ。
味噌汁をよりおいしくいただくためには、「吸い口」にも工夫の余地がある。吸い口とは、香り付けのために味噌汁に入れる具材のことで、代表的なのは小ネギを刻んでパラッと入れるといったものだ。豚汁には七味、魚のアラにはショウガなど、昔から合うパターンがよく研究されている。日本人の知恵である。
うちではいつでも新鮮な小ネギを使えるよう、プランターで育てている。育て方は簡単で、一度スーパーで根っこ付きの小ネギを買ってくればよい。根元から5cm程度を残してネギの部分は使ってしまったあと、根っこを植えて水をやれば、勝手にどんどん大きくなる。
使うといっても毎回葉の1本2本、多くても5本程度なので、必要な分だけ取るようにすれば、限りなく生えてくる。花が咲いてしまうと新しい葉が生えなくなってしまうので、花は摘み取ってしまうほうがいいだろう。
たかが味噌汁、されど味噌汁。「いただきます」のあとにすする最初の一口が最高の味ならば、料理全体の満足度も上がる。皆さんも、味噌汁の味をもう1ステップアップしてみてはいかがだろうか。(了)
本連載では、読者の皆さんからの、ご意見、ご質問、とりあげてほしいトピックなどを、広く募集しています。編集部、または担当編集の風穴まで、お気軽にお寄せください。(編集部)
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