山本 悠子
新卒で大手メーカーで勤務したのち、2016年にサイボウズへ入社。製品プロモーションやWebディレクションの経験を経て、サイボウズ式編集部に。組織づくりや働き方に興味があります。
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この記事は、サイボウズという企業がAIを用いたワークショップで、社員の意見を効率的に集め、可視化する手法を紹介しています。従来の要素に基づくワークショップとは異なり、AIを利用することで短時間で多くの社員の本音を引き出すことが可能になり、議論の質を向上させることができます。特に、異なる部署や職位にいる数十名の意見を一度に集約して、重要な論点を抽出することができるという点が大きな特徴です。この方法では、個々人が自由に意見を発信でき、他者の影響を受けずに自分の考えを出しやすくなります。また、AIによって意見が整理されるため、すでに合意している部分と議論が必要な部分が明確になり、効率の良い議論の進行が可能になります。さらに、多くの人が関心を持っている議題に対する議論の効率化により、これまで注目されづらかった少数意見に対しても時間的な余裕が生まれ、注意を向けやすくなるという利点も説明されています。
「わかりあえない」から進むテクノロジー
「現場の声を経営にいかしたい」
「社員の声に広く耳を傾けたい」
そう思うものの、数十人、数百人の意見を聞くことは難しく、結局は一部の人の意見で決まってしまう。そんな経験を持つ人は多いのではないでしょうか。
どうすれば社員の「本音」を拾えるのか。
サイボウズ式編集部ではこの夏、AIを使ったワークショップを開催。わずか5分で参加者約50人の本音を引き出すことに成功しました。今回はワークショップ参加者の一人で、マーケティング本部でAI支援を進めている、千葉の目線でレポートします。
どんなワークショップになるのか…?
この日議論したテーマは「社内でのAI利用推進」。
目覚ましいスピードで進化するAIを、社内の業務にどう生かすべきか──多くの企業と同じように、サイボウズも試行錯誤しています。
千葉は普段からAIへの関心が高く、所属するマーケティング本部でも積極的にAI活用を進めています。その一方で最近は悩みも出てきました。
おなじみ、ふせんワーク
いどばたシステムの画面
※デジタル民主主義2030:技術の力で市民の声を活かし、政治をよりよい形に進化させることを目指したプロジェクト
青山柊太朗(あおやま しゅうたろう)コロンビア大学工学部情報科学専攻。 合同会社多元現実 代表。ソニーコンピューターサイエンス研究所(Sony CSL)やスマートニュースメディア研究所にて、AIを介したコミュニケーションについての研究に取り組む。 デジタル民主主義や熟議支援技術の社会実装も行っている。2020年度IPA未踏クリエータ
西尾 泰和(にしお ひろかず)24歳で博士(理学)を取得。2007年よりサイボウズ・ラボにて研究に従事。主幹研究員。ソフトウェアによる知識創造の進化に関心がある。著書に『コーディングを支える技術 ~成り立ちから学ぶプログラミング作法』(技術評論社)、『エンジニアの知的生産術 ──効率的に学び、整理し、アウトプットする』(技術評論社)などがある。一般社団法人未踏の理事を兼任
いどばたシステムでは、まず参加者それぞれがAIとチャットをして、自由に意見を書き込みます。その後、書き込まれた内容をAIが整理、要約します。
参加者は、ふせんとペンをパソコンに入れ替え、それぞれでチャットを始めました。
いどばたシステムのチャット画面
50人の本音がいどばたシステムに書き込まれた
参加者が書き込んだチャットの内容に基づいて、6つの論点が抽出された
AIが抽出した論点には、詳細な解説がそれぞれ書かれていた
「文化か統率か、AI推進の舵取り」とタイトルがついた論点
サイボウズはボトムアップの文化が根強く、AI推進についても各本部それぞれが自発的に取り組んでいます。
一方他社では、トップがAI注力を宣言したり、AIの活用を人事評価に取り入れたりするなど、トップダウンで進めている事例も多くあります。
今回のテーマである「社内でのAI利用推進」。実は、サイボウズ社内ではすでに多くの社員が、日々の業務でAIを利用しています。
とくに議事録作成や、資料作成、お客様からのお問い合わせ対応などで活用されていて、2025年6月に実施した社内アンケートでは回答した1118人中80%が「AIを日常的に使っている」と答えています。
しかし、個人個人に利用状況を確認してみると「全然使いこなせていない」「他社ではもっと活用している気がする」と答える社員は少なくありませんでした。
ワークショップ終了! おつかれさまでした〜
企画・編集・撮影:高橋 団(サイボウズ)執筆:山本悠子(サイボウズ)
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新卒で大手メーカーで勤務したのち、2016年にサイボウズへ入社。製品プロモーションやWebディレクションの経験を経て、サイボウズ式編集部に。組織づくりや働き方に興味があります。
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2019年に新卒でサイボウズに入社。サイボウズ式初の新人編集部員。神奈川出身。大学では学生記者として活動。スポーツとチームワークに興味があります。複業でスポーツを中心に写真を撮っています。
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