本田技研工業株式会社

Hondaフィロソフィーを原動力に、アフリカ・中東のお客様の生活を豊かにしたい

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この記事のAI要約
Target この記事の主なターゲット
  • ビジネスマン
  • 国際的なキャリアを目指す若者
  • 自動車業界関係者
  • 異文化コミュニケーションに興味のある人
  • ホンダに興味のある人
Point この記事を読んで得られる知識

この記事は、アフリカと中東の市場におけるHondaの業務に関わる駐在員である宇髙瞭太のキャリアと業務概要を紹介しています。宇髙は、異なる市場特性を持つアフリカと中東での業務経験を楽しみつつ、その挑戦を通じて自身の成長を実感しています。彼はHondaの社員としてガーナで新設された自動車生産販売法人の立ち上げ支援に携わり、また中東地域向けのコネクテッドカーの企画にも参加しています。

宇髙は、自身のキャリアを通じてHondaの「三つの喜び」という理念を現地に浸透させることに努めています。この理念は「買う喜び」「売る喜び」「創る喜び」を指し、異文化の中でも共通言語として機能するものとされており、これに基づいて現地の従業員と信頼関係を築いています。

また、Hondaの質の高い商品供給と挑戦的な姿勢への魅力を語り、これが彼のキャリアの方向性と一致したことが入社の決め手であると述べています。彼は、Hondaのグローバルな市場での強みは、技術力に妥協しない姿勢であると感じています。特にコネクテッドカーのプロジェクトでは異なる通貨や税制度、商慣習への対応が必要で、利害の異なる多くのステークホルダーと連携する複雑なプロセスを経て目標を達成したと述べています。

このような経験を通じて、宇髙は若い頃から多様な挑戦の機会を得て、Hondaブランドをさらに価値あるものにすることを目指しています。そして、自身も成長し続けることで、多くの人々の生活を豊かにすることができると信じています。

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2023年4月からアラブ首長国連邦 （UAE） のドバイに駐在し、アフリカ・中東の現地事業支援やコネクテッドカーのプロジェクトリードなどを担っている宇髙。「二つの異なる市場特性を経験できる環境に、やりがいとおもしろさを感じている」と話します。若手ながらグローバルに活躍する宇髙が感じる仕事の醍醐味、Hondaの魅力を語ります。

宇髙 瞭太Ryota Udaka

欧州・アフリカ中東統括部 アフリカ・中東事務所 （HAMER）

前職で海外営業を経験後、2019年Hondaにキャリア入社。海外営業部門でアフリカ・中東地域のビジネス拡大を担当。2023年4月よりUAEのドバイにあるアフリカ・中東地域全体を統括する拠点HAMER（Honda Africa and the Middle East Representative office）に駐在し、ローカルアソシエイツと共にガーナ事業の運営支援や中東コネクテッドカー企画のプロジェクトリードなどを担っている。

グローバルな舞台で世界中の人々の生活を豊かに──海外営業でキャリアを積み、Hondaへ

宇髙は、前職のメーカーで航空機部品の海外営業からキャリアをスタートしました。もともと、グローバルに仕事をしたいという想いがあったと振り返ります。

宇髙「自分の仕事を通じて世の中に新しい価値を提供したいと考えていたのです。日本にとどまらずグローバルに挑戦することで、より多くの人々の生活を豊かにしてみたい。それが、海外営業を志望した理由です」

北米・アジア圏を担当し、海外出張も経験しながら新規開発案件やアジアの子会社から各国へ輸出する三国間貿易の調整などに携わっていた宇髙。3年ほど経ち、さらに自分の想いをかなえられる環境を求めて転職を決意します。

次のステージにHondaを選んだのは、その企業姿勢に惹かれたことが理由でした。

宇髙「自動車産業は、日本を支えてきた重要な産業の一つ。そのなかでHondaは、自動車のみならず、ビジネスジェットやロボティクスなど、あらゆる技術を大切にしながら世界に価値を提供してきた企業であり、根底にあるチャレンジング・スピリットにも惹かれたのです。

また、世界には自動車産業がこれから伸びていく地域もたくさんあります。世界中で質の高い商品供給を通してお客様の満足をめざすHondaの挑戦と、私自身がめざすキャリアが合致したことが入社の決め手です」

2019年の入社後は、海外営業部門に所属。アフリカ・中東地域の担当として、販売代理店のサポートやクルマと外部をネットワークでつなぐコネクテッドカーの企画などを経験しました。

宇髙「アフリカ・中東地域は、自動車産業が拡大していくポテンシャルを秘めたエリアです。そういった可能性のあるエリアだからこそ、より多くのお客様に新しい価値を提供できると感じました。

前職で経験していた地域とは異なるので、商慣習や考え方も大きく変わりました。『これまで自分が取り組んできたことは正解なのだろうか』と自問自答することも多いですが、日々のその葛藤がおもしろさでもあります」

海外営業を担当するなかで、より現場に近いところで仕事をしてみたいという気持ちが膨らんできたという宇髙。Hondaで「2wayコミュニケーション」と呼ばれるキャリア形成に関する上司との話し合いの場で、海外で挑戦したいという意向を伝え続けたと言います。その希望がかない、2023年4月からUAE・ドバイへの駐在が実現。現在は、アフリカ・中東地域戦略の企画・立案に加え、大きく二つの業務テーマに取り組んでいます。

宇髙「一つは、2023年にアフリカのガーナに設立された自動車生産販売法人の事業運営支援です。立ち上げ間もない現地法人において、ローカルアソシエイツ（現地採用従業員）と連携しながら、事業オペレーションの構築を担っています。

もう一つは、中東地域向けのテレマティクス領域、いわゆるコネクテッドカーの企画です。スマートフォンを介してクルマを遠隔操作するサービスを中東エリアで提供するための企画を推進しています」

Hondaフィロソフィーは世界共通言語。アフリカ・ガーナに「三つの喜び」を届ける

それぞれに異なる価値観や文化がある海外で仕事をする上で宇髙が大切にしていることは、相手の声に丁寧に耳を傾けながらも、自分の意思を持ってコミュニケーションをとること。

宇髙「考え方の異なる相手と対話する場面では、まず相手の意見にしっかり耳を傾けた上で、自分の譲れない軸を明確に伝えることを心がけています。その上で双方の主張を冷静に整理し、より建設的で納得感のある着地点を見出すことが、信頼関係の構築につながると信じています」

また、開設から間もないガーナ現地法人においては、Hondaの考え方を浸透させていくため、意識的に「Hondaフィロソフィー」を軸においたコミュニケーションを心がけていると続けます。

宇髙「異文化でビジネスを進める上では、日々の業務のなかで考え方やアプローチの違いに直面することも多々あります。そのような局面では、常に『Hondaがどういった考えに基づいて事業をしているか』を伝えるようにしています」

加えて、Hondaフィロソフィーは「世界共通言語」となり得る考え方だと言います。

宇髙「とくに『買う喜び』『売る喜び』『創る喜び』という『三つの喜び』は、今ではガーナのローカルアソシエイツにも深く浸透する理念となりました。

法人立ち上げ当初は、Honda独自の生産・営業領域のきめ細やかな管理手法について、その目的や意義がローカルアソシエイツに十分に伝わらず、理解を得られませんでした。しかし、単なる業務手順としてではなく、『三つの喜び』を体現するための取り組みであることを丁寧に伝え続けたことで、次第に組織全体の意識が変化し、主体性を持って取り組んでもらえるようになりました。

価値ある商品を作り、お客様との信頼関係のもとで商品を売り、お客様に喜びをお届けする。その価値観は、国や文化を超えて、共通言語として機能するものだと確信しています」

さらに、入社時に自身が惹かれた「Hondaの質の高い商品供給を軸とした挑戦」こそ、グローバル市場におけるHondaの魅力だと語ります。

宇髙「技術に関して妥協せず、とことん突き詰めた製品をお客様に提供している点がHondaの強みの一つ。アフリカにおいても、その品質の高さが評価されていることを現場でも感じ取っています。

実際にお客様からも、『もともとHondaのファンで、ガーナで生産された高品質のクルマが手に入るようになることが楽しみです』という声をいただいたことが多々あります。そういった言葉を直接もらえることで、お客様の豊かな生活の実現に貢献できるやりがいを大いに実感しています」

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「中東のお客様に新しい価値を提供したい」。強い信念でプロジェクトを牽引

もう一つのテーマである中東地域向けのコネクテッドカー企画は、Hondaにとっても新規となる先進領域の企画。「アフリカの業務とはビジネスの文脈もまったく異なるプロジェクトですが、大切にしている考えは同じ」と宇髙は話します。

中東エリアはF1が人気で、Hondaの認知度が高い地域です。加えて、高度なデジタルインフラが整う市場環境下で、スマートフォン普及率が高いことが特徴。コネクテッドカーとの親和性も高く、将来が期待される市場です。だからこそ将来的な展望に手応えを感じていたものの、実際にサービスを提供するまでのプロセスは、想像以上に複雑でタフなものだったと言います。

宇髙「サブスクリプション型のサービスを構築するにあたり、商流の設計段階では、国ごとに異なる通貨や税制度への対応に始まり、現地特有の商習慣や市場構造にどう適応していくか──多くの壁が立ちはだかりました。しかも、Hondaとしても前例のない取り組みだったため、正解がありません。まさに手探りで、あらゆる判断と調整が求められる状況でした」

そんな状況下で、システム開発やアフターセールスチーム、さらに外部の通信パートナー企業など、多岐にわたるステークホルダーとの連携を図りながら、地域の代表としてプロジェクトを推進していく役割を担った宇髙。当時の苦労をこう振り返ります。

宇髙「思うように調整が進まないもどかしさや、意見が噛み合わない難しさに常に直面していました。とくに、社内外問わず利害の異なる関係者との交渉は、対話力だけではなく、“意志を貫く胆力”も求められる場面が多かったですね」

困難に直面した場面で拠り所となったのは、やはり「Hondaフィロソフィー」でした。

宇髙「『お客様に喜びを提供する』という『三つの喜び』に通ずる価値観が常に自分の中にあったからだと思います。どんなに厳しい交渉の場でも、心待ちにしているお客様に新しい価値を提供したいという強い想いが、周囲を巻き込みプロジェクトを動かす原動力となりました。

構想から立ち上げまで一貫して関わり、お客様にサービスを無事に届けられたこと。その達成感は何物にも代えがたいものです。この想いを胸に、今後も多くのお客様にHondaのより良いサービスを提供していきたいですね」

自分次第でいくらでも成長できる。Hondaアフリカ・中東ビジネスの醍醐味

自らの仕事を通して、世界中の人々の生活を豊かにしたい──宇髙は、駐在経験を通してその醍醐味を大いに感じていると強調します。

宇髙「中東では電動化やコネクテッドカーといった先端技術の拡がりが加速する一方で、アフリカでは、戦後の日本経済を支えてきたような自動車産業の成長を味わえる。まったく異なる二つの市場に携わりながら人々の暮らしの向上に貢献できることは、大きなやりがいであり、この仕事ならではの魅力です」

もちろん、大きな重圧を伴う仕事ですが、そういった経験を若いうちから積める環境があることもHondaの魅力だと続けます。

宇髙「コンパクトな組織体制でアフリカ・中東地域を担当しているため、各メンバーに求められる裁量は必然的に大きくなります。必要な場面では上司や同僚から適切な支援を受けながら、新設法人支援や、全社初のプロジェクトの立ち上げに初期段階から携わるなど、常に新たな挑戦が求められます。そのぶん、自ら学び、動く姿勢があれば、いくらでも成長できる環境です」

めざすのは、Hondaをさらに価値あるブランドにすることを通じて、自分自身も大きく飛躍すること。

宇髙「アフリカ・中東は人口増加が著しい市場です。だからこそ、HondaブランドやHonda製品の認知拡大を通じて、お客様の豊かな生活の実現に寄与できるはずです。

現在、自動車業界は100年に一度の大変革期と言われていますが、ポテンシャルの高い市場で前例のない挑戦を続けられる楽しさを日々感じながら過ごしています」

さらに、自身のキャリアについては、こう語ります。

宇髙「私のキャリアの軸には、より多くの人々の生活を豊かにしたいという想いがあります。その実現に向け、今後もグローバルなフィールドで経験を重ね、将来的には現地法人を牽引する立場にも挑戦してみたいと思っています。

責任の大きな役割ではありますが、それだけ人々や社会に与えられる価値も大きく、自身の成長やHondaブランドの価値向上にもつながると信じているからです」

「Hondaフィロソフィー」を原動力に、世界中の人々の生活を豊かにしたい──若きHonda駐在員の夢の力が、アフリカ・中東地域で新たな価値と感動を創造していきます。

※ 記載内容は2025年4月時点のものです

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