多田 慎介
1983年、石川県金沢市生まれ。求人広告代理店、編集プロダクションを経て2015年よりフリーランス。個人の働き方やキャリア形成、教育、企業の採用コンテンツなど、いろいろなテーマで執筆中。
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この記事では、株式会社ゆめみの代表取締役である片岡俊行さんが、新しい組織づくりの方法について語っています。片岡さんは組織のマネジメントにおいて、それぞれのマネージャーの得意分野に合わせて役割を分担し、個人の能力を最大限に活かすことを重視しています。
具体的には、仕事を細かく分解して適切に役割を配分する「ジョブデザイン」という手法を用いています。この手法は、仕事を大きな塊として扱うのではなく、各職種ごとに詳細な役割を定義し、その中で個人の特性に合った多様な役割を持たせるというものです。これにより、特定の人に依存しない組織構造を実現しています。
また、片岡さんは組織の中でそれぞれの個人が自分のリーダーシップスタイルを発見しやすくするために、リーダーシップを複数の類型に分けて考えることも紹介しています。この考え方を昆虫の多様な進化に例えて説明し、個々のリーダーシップスタイルを昆虫の特性に例えることで、個性を活かしたリーダーシップの発揮を可能にしています。
このような考え方を取り入れることで、多様性を尊重した柔軟な組織づくりが促進され、社員が自分らしさを発揮しやすい環境を整えることができると述べています。
特定の人に権限と責任が集中し、疲弊させてしまう。マネジメントメンバーが安定せず、事業の成長に黄信号が灯ってしまう。
そんな危機的状況に直面した株式会社ゆめみ代表取締役・片岡俊行さんは、マネジャーそれぞれの得意領域に合わせて役割を分担する新たな組織をつくっています。
とはいえ、人の得意領域を引き出して適切な役割を与えていくのは、そう簡単ではなさそうにも思えます。メンバーが自分らしさと向き合える組織をつくるには、何が必要なのでしょうか。
前編に続いて、サイボウズ式編集長の藤村能光がその方法論を聞きます。話題は「人間の根本」から、やがて「昆虫の世界」へ──。
片岡俊行(かたおか・としゆき)さん。1976年生まれ。京都大学大学院在学中の2000年1月、株式会社ゆめみ設立・代表取締役就任。 在学中に、100万人規模のコミュニティサービスを立ち上げ、その後も1,000万人規模のモバイルコミュニティ・モバイルECサービスを成功させる。また、大手企業向けのデジタルマーケティングの立ち上げ支援を行い、関わったインターネットサービスの規模は5,000万人規模を誇り、スマートフォンを活用したデジタル変革を行うリーディングカンパニーとしてゆめみグループを成長させた。「全員CEO」「給与自己決定」「有給取り放題」「1カ月1時間勤務でOK」「副業を会社が発注」「定年100歳」など、常識にとらわれない組織づくりの内幕をTwitter( @raykataoka)やブログなどで発信中
藤村 能光(ふじむら・よしみつ)。サイボウズ株式会社サイボウズ式編集長。1982年生まれ、大阪府出身。神戸大学を卒業後、ウェブメディアの編集記者などを務め、サイボウズ株式会社に入社。製品マーケティング担当とともにオウンドメディア「サイボウズ式」の立ち上げにかかわり、2015年から編集長を務める。メディア運営や編集部のチームビルディングに関する講演や勉強会への登壇も多数。複業としてタオルブランド「IKEUCHI ORGANIC」のオウンドメディア運営支援にも携わる。書籍「未来のチームの作り方」(扶桑社)を出したこともあり、最近特に未来のチーム作りに目がない。Twitter(@saicolobe)
職種ごとの役割を詳細に定義したガイドライン
出典:
成長環境しか提供できない|Ray Kataoka|note
キャリアパスを定義した図
出典:
成長環境しか提供できない|Ray Kataoka|note
「星取表(ほしとりひょう)」と呼ばれる、チーム毎のスキル獲得状況を可視化した図
出典:
成長環境しか提供できない|Ray Kataoka|note
昆虫別のリーダーシップの分類まとめ(取材をもとに編集部作成)
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1983年、石川県金沢市生まれ。求人広告代理店、編集プロダクションを経て2015年よりフリーランス。個人の働き方やキャリア形成、教育、企業の採用コンテンツなど、いろいろなテーマで執筆中。
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京都と東京の二拠点生活中のフォトグラファー。働く人の魅力を引き出すことが直近の目標。
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サイボウズ式インターン生。編集部には2018年6月からインターンとして加わり、主に記事の企画・編集を担当している。
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