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- 家庭用電化製品に興味がある人
- 家電の修理やメンテナンスに関心がある人
- 洗濯機の購入を検討している人
- ドラム式洗濯機の使い勝手に興味がある人
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この記事を通して、読者は洗濯機の買い替えに関する体験と、それに伴う各メーカーの特性についての知識を得ることができる。筆者は洗濯機の故障をきっかけに新しい機種を選定するに至った経緯を述べ、特にドラム式洗濯機の選択肢が置き場所の制約によって限られていることを説明している。また、メーカーによって洗濯機の設計やゴミの詰まる場所が異なるため、各製品ごとの使用感の違いを実感する。
例えば、日立の洗濯機が排水パイプを太く設計してゴミや毛玉を効率よく排出する仕組みを採用しているが、古い家では設置に工夫が必要な場合があることが挙げられている。さらに、各社の洗濯機には自動お掃除機能や排水ホースの残水を除去する機能があるが、デフォルトでオフになっているため、ユーザーは説明書を読んで設定を行う必要があることが示される。
このように、洗濯機の機能や特性について詳しく知ることは、購入後の満足度を高めるために重要であることがわかる。適切なメンテナンスにより、長期間にわたって快適に使用するためのアドバイスが含まれている。
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tech
我慢できずに洗濯機を新調。メーカーごとに違うクセ──コデラ総研 家庭部(73)
テクニカルライター/コラムニストの小寺信良さんによる「techな人が家事、子育てをすると」というテーマの連載(ほぼ隔週木曜日)の第73回(これまでの連載一覧)。今回のお題は「我慢できずに洗濯機を新調。メーカーごとに違うクセ」。
文・写真:小寺 信良
今年6月に洗濯機が故障し、自分で修理した話(「延長保証」の落とし穴にハマる──コデラ総研 家庭部(65))を書いた。そのときは詰まったゴミを掃除することで事なきを得たのだが、また同じエラーで止まることが多くなってきた。おそらく目視では確認できないところで何かが詰まっているのかもしれない。
うちはドラム式の乾燥機能付き洗濯機を使っているのだが、夜に洗濯を始めても朝には乾いて、着ることができるというのがメリットだ。だが途中で止まってしまっては、そのメリットが台無しだ。朝、子供の体操着が乾いていなくて、後から親が学校に持っていくような羽目になったことも、2度や3度ではない。いつも止まるのならそれを見越して洗濯するのだが、ときどき突発的に止まることがあるというのが一番困るわけである。
こんなこともあろうかと思って、購入時に7年の延長保証に入っていたのだが、保証会社が倒産するという憂き目に遭ってしまい、前回は自力で修理することになった。また同じように洗濯機をひっくり返して全部中を開けるのも面倒だ。購入してまだ3年、捨てるには惜しいが、ここでまた3、4万円払って修理しても、どうせまた2、3年で同じ故障が起こるだろう。そのたびにまた数万円払って修理するのも業腹である。そこで思い切って買い換えることにした。
我が家の洗濯機置き場は、壁と排水溝の間で必然的に横幅が決まってくるので、サイズ的にもそれほど選択肢がない。ドラム式は、いわゆる「スリム型」と呼ばれる、横幅65cm以下のものしか入らないのである。
前回はパナソニックだったわけだが、せっかく買い換えるなら違うメーカーにしてみたいということで、日立のビッグドラムスリム「BD-S3800L」を購入してみた。10万円ほどの出費で痛いと思ったが、よくよく考えればiPhoneなどスマートフォンなどは、2年に1回でも平気で10万円超えの買い物をしている。それを考えれば、これだけ楽をさせて貰える家電で10万円が高いとか言ってたら、罰が当たりそうである。
自動掃除機能を活用する
購入店で設置までお願いしたのだが、設置業者の話によれば、日立のドラム型は排水パイプが通常の洗濯機よりも太いそうである。それというのも、内部のパイプ詰まりの原因となるゴミや毛玉、糸くずなどもすべて排水パイプを通じて排出するようになっているそうで、古い家庭の排水溝に入らない場合がときどきあるのだという。
実際に設置してみると、本体の横幅はギリギリ入るものの、排水パイプが入らない。通常は排水パイプの先端に、先が細くなるアダプタを付けて設置するそうだが、そうなれば当然その細くなったところで詰まりが発生するだろう。それではせっかく気前よく買い換えたメリットがない。
そこで排水溝の周囲のガード部品を外すなど多少加工してもらって、何とか現状と同じ状態に設置することができた。横幅は同じだが、高さ、奥行きともに以前のものよりも数センチ大きい。
さっそく2週間ほど動かしているところだが、設計が違うとゴミの詰まるポイントも全然違うことが分かった。パナソニック機は、乾燥時の暖気循環部のフィルターに大量の綿ぼこりが溜まり、毎回かなりの量のホコリを掃除する必要があった。
一方で日立機はその部分のフィルターはホコリの溜まりが少ない。その代わり、洗濯物の出し入れ口周囲にあるゴムパッキンの隙間部分や、出し入れ口のガラス部にホコリが溜まりやすい。パナソニック機ではほとんどホコリが溜まらなかったところである。
ただこの部分は日常的に開閉するところなので、ホコリが溜まっていれば目に見えるし、掃除もしやすい。また自動お掃除機能も備えており、通常の洗濯工程の中で、洗濯槽の洗浄を行なうことができる。排水ホースにも風を通すことで、排水ホース内の残水を押し出す機能も備えている。
なお自動お掃除機能はデフォルトではOFFになっているので、自分で設定を行なう必要がある。よく知っている家電は、説明書も読まずに分かる範囲だけで使っている人も多いと思うが、自宅の洗濯機にそういういい機能が付いていても気がつかないのでは、宝の持ち腐れだ。説明書はぜひ念入りに目を通すことをお勧めしたい。(つづく)
本連載では、読者の皆さんからの、ご意見、ご質問、取り上げてほしいトピックなどを、広く募集しています。編集部、または担当編集の風穴まで、お気軽にお寄せください。(編集部)
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